翻訳と辞書 |
GERMS 狙われた街 : ウィキペディア日本語版 | GERMS 狙われた街[じゃーむ ねらわれたまち]
GERMS 狙われた街(ジャーム ねらわれたまち)は、1999年7月22日にケー・エー・ジェーから発売されたPlayStation用ゲームソフト。 == 概要 == 2007年時点で2世代前にあたる初代PlayStationにおいて、約3km四方の広大な街を徒歩や車、電車等を利用してシームレス〔建物への出入りの際には画面切替えとローディングあり。〕に移動できる3D世界を構築している。その代償として街に通行人は存在せず、建造物や地形がグレー一色〔厳密にはグレーの中でも、朝・昼・夜・夜明けなどの時間帯によって、明暗差がある。また屋内ではカラフルに彩色されている。〕に描かれているが、これらの表現上の制約から生み出される不気味な雰囲気が作品世界にマッチし、深みを与えている。 FPS視点のアドベンチャー〔FPS風の画面であるが当たり判定という概念はない。相手に接近し、頭上にマーカーが表示された時に攻撃すると武器命中率で判定が行われる。同じ武器を使えば使うほど武器命中率は上昇する。〕と言う国産ゲームらしからぬシステムであると同時に、状況がリアルタイムで進行して行くシステムは、当時としては斬新過ぎたチャレンジであり、マシンパワーも追いついていなかった印象があるが、広大な街一つを原寸距離でモデリングし、室内の部屋一つ一つが出入り自由であったりと、3Dアドベンチャーとしての作りこみは凄まじく、The Elder Scrolls IV: オブリビオンやシェンムー、グランド・セフト・オートシリーズ等の現在主流となっているリアルタイムアドベンチャーの要素を、1990年代当時において確立していた部分は国産ゲームとしても稀な存在であり、評価されるべき部分である。なおPlayStationでほぼ同時期に同様のシステムを確立しているゲームとして、前年の1998年12月に発売されたヒューマンのミザーナフォールズがある。発売当時は知名度も無く埋もれていたが、近年において動画共有サイト等にプレイ動画がアップロードされ、再評価され始めている。 なお、本ゲームの商業的失敗が現在サービス中の和製メタバース、「splume(スプリューム)」開発のきっかけであるという。本ゲームでは街を50m四方のブロックに区切って、主人公周辺のブロックを順次読み込んでいくという方法をとっている。HTMLのハイパーリンクをこのブロック同士のような空間的繋がりに変えられるのではないかという発想から「splume」は誕生した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「GERMS 狙われた街」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|